株で1億円のキャピタルゲインを

株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす⑥

金を見せろー配当とリターンと企業統治

 

1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は配当再投資が生み出してきた。キャピタルゲインが生み出した部分は3%に過ぎない。10万円はキャピタルゲインでは2,400万円になったが、配当再投資により8億円になった。

 

・ハイテク株は他のどのセクターよりも配当が低く、運用成績は市場平均をかろうじて上回る程度。前述の通り、設備投資が高い企業のリターンは市場平均を下回っている。

 

配当再投資ー下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル

相場が下落する局面で、配当の再投資を通じて保有株を余分に積み増せるので、これがPFの価値下落を受け止めるクッションになる。相場が上昇する局面に入れば、保有株式数が増えているので将来のリターンが加速する。

 

・高配当戦略に従うと、S&P10種:15.7%(S&P500:11.2%), ダウ10種:14.4%(ダウ30種:12%)の通り、市場平均に打ち勝つことができる。

過去15年間一度も減配していないグループの中から、特に配当利回りの高い10銘柄を選んだ。15年間の中で一度は景気後退があるはずだからである。それでも減配しない株をS&P10コアとすると、これのリターンも15.7%であった

 

 

過去は未来のプロローグかー株式の過去と未来

・市場最悪の暴落から大恐慌へとつながる時期にも、米国経済がインフレにあえいだ第二次世界大戦直後にも、株式の実質リターンは一貫して6.5-7%を維持してきた。

・インフレ率が上昇すると、債券の実質リターンは株式より遥かに大きく打撃を受ける。債券が支払いを約束するのは一定の金額のためだ。一方株式は、資産価格がインフレ率と連動して上昇する。期間を長期的にとれば、株式はインフレの影響を完全に吸収するとみてよい。