マネーの公理 スイスの銀行投資家に学ぶ儲けのルール⑤
第11の公理:執着について
・最初にうまくいかなければ、忘れろ。
・A社を損切りしたとしても、A社で損切り分を儲けようとするな
・副公理XV:ナンピン買いで悪い投資をなんとかしようとするな
・ナンピン買いをしたくなった場合には、次のように自問すべき。「100ドルで買ったA社を、もし持っていなかったとしたら、その株をいま50ドルで買うだろうか。
第12の公理:計画について
・長期計画は、将来を管理できるという危険な確信を引き起こす。決して重きを置かないことが重要だ。
・今から20年後に自身の資産が存在する世界は、カーテンの向こう側に隠されていて、明かりは全く漏れてこない。お金を使うための何かが存在しているかどうかさえ自身は知ることができない。よって、長期計画を立てようとしてはいけない。その代わり、フットワークを軽くしておくべき。チャンスが見えたらそれに向かって進み、危険が見えたら逃げればいい。
・副公理XVI:長期投資を避けよ
・高配当で老後を過ごそうとして東電株を買った長期投資家は、当初の計画とまったく異なる状況に陥っている。
・ある投機家は「長期投資家は大いなるギャンブラーである。彼らはかけたままでそれを持ち続けるので、うまくいかないと、全てを失う可能性がある。賢明な投機家は、迅速に行動することで損失を最小限に抑えている。」と言っている。
・根を下ろしてはいけない。少なくとも3ヶ月ごとに再評価して、投資を継続することが正当化できるかどうかを確認しなければならない。「その投資をいま初めて行うとしても、同じようにお金を投じるだろうか。当初に設定した手仕舞いポイントに向かって、順調に価値を増しているだろうか」と自問すべき。