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株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

マネーの公理 スイスの銀行投資家に学ぶ儲けのルール②

第3の公理:希望について

・船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。

・「沈み始めたら」であり、船が半分水に浸かるまで待ってはいけない。期待したり、祈ったりしてはいけない。目を覆ってはいけないし、その場で恐れ慄いてもいけない。状況を観察して、起こりつつある問題が、修正できるかどうか自問してみるのだ。信頼できて実体のある証拠を見つけ出さなければならない。もしもそれが存在しないなら、手遅れになる前に行動を起こすのだ。誰かがパニックになり始める前に、穏やかに、そして慎重に船から飛び降りて、自分自身を救うのである。

・株価が自分が保有している間につけた最高値から10-15%下落したら、利益が出ているか、損しているかにかかわらず売却すべき。

副公理IV:小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ。

 

第4の公理:予測について

・人間の行動は予測できない。誰であれ、未来がわかるという人を、たとえ僅かでも信じてはいけない。

・1969年にCPIが5%に上昇した時、主要エコノミストの多数意見はインフレ率は1970年代後半に徐々に低下するというものであったが、インフレ率は上昇した。1979年に物価指数が11.5%に高騰した時、預言者の多数意見は、金利が1980年代半ばまで2桁を維持するというものであったが、そうはならなかった。

・経済を予言する者たちも、我々以上に将来のことを知っているわけではないにもかかわらず、彼らの言うことに耳を傾けてしまう。この理由は、将来を知るということが、常に人類が必死に求めてきたゴールの一つであるから。

・誰も、来年、来週、あるいは明日何が起こるか、全くわからない。投機家として成功したいのであれば、人の予想を聞く習慣から抜け出さねばならない。エコノミストなどの金融の賢人が言うことを決して真剣に受け取らないことが重要である。彼らが正しいことも2,3つあるが、だからこそ危険である。

・人間の行動によって形成されるお金の世界では、将来何が起こるか、「誰にも」、ミジンも確かなことはわからない。よっって、現時点で実際に起こりつつあると、目の当たりにすることができる出来事にすぐに反応すること。