株で1億円のキャピタルゲインを

株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド⑦

季節のアノマリー

・2月から12月にかけて小型株の利回りは大型株より低く、歴史的には、小型株を保有して有利な期間は1月だけ。

 S&P500+1月の小型株:14.9%(1926-2006)
小型株    :12.2%

 S&P500       : 10.3%

日本では1月の小型株の超過利回りは米国市場よりも高く、年率換算で7.2%である。

・1月効果の理由は定かではないが、過去11ヶ月において値下がりした株は、12月には節税目的で売られやすい。この売りが小型株の下げ圧力になる。売りが終わった後の1月に、これらの小型株の価格は反転すると予測している。

・ただしこの1月効果は有名になりすぎて、近年では1月効果が弱まっている。1990年-2007年のラッセル2000の1月平均利回りはS&P500の利回りを0.6%上回ったに過ぎない。ただし、1月効果がなくなったとトレーダーが考え始めると、また1月効果が復活する。

 

・月別では8-9月は配当込み利回りが-0.7%程度だった。

・特に9月はどの国もマイナスリターンになるほど悪い。

・ダウ平均で1885年に10,000円投資すれば、2006年に4,900,000円になっていた(キャピタルゲインのみ)。この内8月31日に売却し、10月1日に購入すれば、21,760,000円になった。

 

・クリスマスから新年迄の利回りは、過去120年間で平均すると10倍

・月の前半(前月の最終取引日と当月の14日目を含む)ダウ平均の上昇は、月の後半のほぼ9倍(近年は弱まりつつあるがそれでも3倍。月次の給与支払いに関係あり)。

・水木金に利回りがマイナスとなった国はない。火はアジアとオーストリアで市場が低迷する日であり、これは欧米における月曜日の低迷の影響。ただし、このパターンが知れ渡ってしまい、1990年以降月曜日は最低の日から最高の日に、金曜日は最高の日から最低の日になった。

 

行動ファイナンスと投資の心理学

・バブル:彼らは群れで考え…群れで狂う、そして、ゆっくりと一人ずつ正気に戻っていく

・正しい株価を見つけ出す作業は非常に複雑の為、頭に残っている最近の株価を拠り所として使い、現在の株が安いと判断するのは自然(アンカリング効果)。だが、期待通りに株価が動かなくなった時、敗者となった銘柄をすぐに手放し、勝者だけを持ち続けるべき。損切はプロスペクト理論より、大きな痛みが伴うが、下がる株は下がり続ける。(下落のモメンタム)