投資で一番大切な20の教え⑤
逆張りをする
・周りが意気消沈して売ろうとしているときに買い、周りが高揚した気分で買おうとしているときに売るには最大限の勇気が必要だが、そうすることで最大限の利益が得られる。
・逆張りはどんな時でも利益をあげられるアプローチではない。逆張りするのにふさわしいほど行き過ぎだ状態は市場にほとんど存在しない。
・相場は割高あるいは割安でも、数年にわたってその状態を維持したり、さらにその度合いを強めたりする可能性がある。よってトレンドに逆らうと、手痛い打撃を受ける可能性がある。
・逆張り時は群衆とは正反対の動きだから、という理由だけで逆張りを行うのではなく、なぜ群衆が間違っているのかを理解した上で行わなければならない。そうすることで初めて、自分のやり方が間違っているように見えるときや、利益よりも損失が生じているようなときにも、信念を貫く、そして買い増すことができるのだ。
・ナイフが床に落ち、混乱が収まり、不透明感が消えることには、超お買い得品はまったく残っていないということ。買うことが心地よいと思えるようになったころには、価格は超お買い得と言えるほど安くは無くなっている。従って、居心地の悪さをともなわない利益率の高い投資というのは、大体が矛盾した話。
我慢強くチャンスを待つ
・投げ売りが起きるときは以下3点
1. 運用するファンドで解約が生じている
2. ポートフォリオの構成が、最低信用格付け基準や投資比率上限などの投資ガイドラインに抵触する
3. 保有資産の担保価値が融資期間との契約で定められた水準を下回り、投資家が証拠金の追加預け入れ請求を受け取る
今どこにいるかを感じ取る
・投資家は楽観的か、悲観的か。メディアに登場するコメンテーターは、果敢に攻めろと言っているか、買うなと言っているか。新手の投資商品はすんなり受け入れられたか、あっという間に見向きもされなくなったか。新株発行やファンドの新設は金儲けのチャンスと思われているか、それとも落とし穴の恐れありと見られているか。資金の調達はすこぶる容易か、あるいは不可能に近いか。PERは歴史的に見て高いか低いか、イールドスプレッドは小幅か大幅か。
ディフェンシブに投資する
・経験豊富な投資家がいる。大胆不敵な投資家がいる。しかし、経験豊富で大胆不敵な投資家はいない。
・市場の投資に合わせてタイムリーに戦術を変更する能力を持った者はごくわずか。だから、投資家は一つのアプローチ、それも様々なシナリオにおいて運用すると期待されるものを貫くべき。
・集中投資とレバレッジは、攻撃的な投資の典型例。この戦術は「上の上」か「下の下」の結果を生み出す可能性を秘めている。こうした手段に頼り過ぎれば、市場環境が悪くなった場合に投資家生命を脅かされかねない。