株で1億円のキャピタルゲインを

株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

株式投資で普通でない利益を得る⑤

配当金をめぐるさまざまな言い分

・高い配当は大きく下げることがないため、安全要素という人もいる。しかし、研究結果では、株価の上昇率が低い株の方が配当率は高いということである。

・5-10年の期間で見た場合、最高の配当リターンを上げるのは高利回りの株ではなく、比較的低利回りの株

 

投資家が避けるべきポイント

1. 創業間もない会社は買わない

 少なくても3年の事業活動を行い、1年間既存の会社とは全く違う分野で営業利益を上げた実績がない限り投資すべきではない。

 

2. 年次報告書の雰囲気が良いというだけで株を買わない

 雰囲気を受けて株を買う判断を下すのは、目を引く広告を見てその製品を買うのと似ている。実際に買ってみると、広告通りの実魅力的な製品かもしれないし、そうでないかもしれない。年次報告書の多くは、株主の好感度を上げることを意図して作られている。

3.買値のわずかな差に固執しない

 正しいと思った株が、比較的割安な水準にあるときは、成り行き注文で買うこと。数百円多く支払っても買わないで逃す利益と比べればわずかなもの

4.分散しすぎない

 たくさんのカゴに卵を入れておくのが不利なのは、結局、魅力のないカゴばかりに卵が入っていることになってしまったり、そのすべてを見張っておくことができなかったりするからだ。

A:安定した大手企業の中から適切に選んだ成長株に投資するケース:5銘柄で十分

B:安定した大手企業とリスクが高い若い成長企業の中間に位置するケース:10銘柄。該当企業はワンマン経営でなく優秀な経営陣がいて、売上が20-120億円規模の事業を展開し、業界での地位を確立している会社。

C:成功すれば素晴らしい利益につながるが、失敗すればほとんどの資金を失うかもしれない小型株に投資するケース:20銘柄であるが、個人投資家は資金が少ないためリターンが小さい。なお、Cタイプであったが成功しBタイプになる企業もいる。そうなったら特別な理由がない限り売る必要はない。

たくさんの銘柄を保有している人の多くは、優れた投資家というよりも自信がない人。

 

5.戦争の時期には株を恐れずに買う

 戦いが終わるまで政府は税収をはるかに超える大金を支出する。そのため資金量が大幅に増え、お金の価値は下落する。ただし、戦争の脅威ならば答えはわからない。よって、少しずつ買い、戦争が始まったら買いのテンポを一気に上げる。

 

6. 関係のない統計にまどわされない

 株価の過去のレンジは最も意味がない。過去の最高値や最安値と今後の高値安値には全く相関性がない。なぜなら株価は現時点での評価を表しているためである。

 多くの投資家は過去5年間のEPSを重視しているが、重要ではない。大事なことは、これからの数年間に起こる可能性が高いことは何かである。現代は数年の変化で会社の価値が大きく変わることがある。

 過去の利益やPERなどの記録ばかりを重視して、将来の利益につながる会社の現状を見ずに株を買えば、非常に高くことになる。しかし、過去の利益やPERのレンジを完全に無視すべきではなく、補助的なツールとして使えば大いに役に立つということ