株式投資で普通でない利益を得る④
いつ売るべきか、3ケース ーそして、いつ売ってはならないか
1. 最初に買ったことが間違いで、その会社の実情が最初の想定よりもはるかに悪かったことが時間の経過とともに明らかになっていった場合
2. 保有している会社が時間の経過と富に、15のポイントを満たさなくなった場合
→会社の成長力が衰えていく理由は、経営陣の質が落ちたか、その製品がかつてほど拡大する見通しがなくなった場合。会社が期待通りの成長を続けられる状態かどうかを見極めるためには、EPSの上昇率を、前回の景気循環のピークから現在までと、現在から次のピークまで比較してみる。今後少なくてもこれまで以上の上昇率が達成できると思うのであれば、その株は保有し続けるべき。
3. より魅力的な銘柄が出てきたとき。ただし、正しい原則にしたがって株を買った人はこの理由に至ることはほとんどない。魅力的な投資先はなかなか見つからない。
以上より、正しい魅力的な銘柄を買っておけば、売るときは一生来ないかもしれない。
・普通のベア相場が起こることを恐れて素晴らしい株を売るべきではない。本当に優れた会社ならば、次のブル相場で株価はそれまでの高値を大きく更新すると考えられる。しかし売ってしまったら、それをいつ買い直せば良いか。フィッシャーの経験上、ベア相場が起こったとしても、売値よりも安く買い直せたケースは10回に1回もなかった。
→2020年1月にポジションを全解消したが、同年9月ごろまでは買えなかった。
・素晴らしい成長率を維持して10年後には4倍の規模になるかもしれない会社ならば、今PERが多少高いことなど問題ではない。大事なことは、将来さらに価値が上がるポジションを邪魔しないことだ。