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株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

投資で一番大切な20の教え③

リスクを認識する

・リスクの認識は多くの場合、投資家が過度に楽観的でリスクを蔑ろにしており、その結果として、ある資産を高すぎる価格で買っていると気づくところから始まる。言い換えれば、高リスクは主として高い価格とともに訪れる。

 

・安全装備を充実させると、登山者がより高いリスクを冒し、かえって安全性が低下するという一種のモラルハザートリスクがある。市場に存在するリスクの度合いは、市場参加者の態度に由来する。

 

・誰もが高リスクと考えている資産の価格はたいてい、不人気のせいでまったく危険ではない水準まで低下する。否定的な見方が広がれば、それは最もリスクの低い資産になりうる。価格に楽観的な材料が何一つ折り込まれていないからだ。逆に誰もがリスクがないと信じている資産の価格はだいたい、極めて危険な水準までつりあげられる。

 

リスクをコントロールする

・損失はリスクと良くない出来事とが重なって生まれる。リスクとは、物事が悪い方向に行った場合に損失が出る可能性である。物事がうまくいっている限り、損失は生じない。損失は、同じ環境下でも良くない出来事が起きた時だけに生じる。よって、損失が生じなかった場合でもリスクが存在していた可能性を認識すること。

 

・巨額の損失が発生することは、まれにしか起きない。こうした事態が生じない時期が続くと、そのようなことは二度と起きないのではないか、リスクに関する仮定が保守的しぐるのではないか、という風潮がどんどん強まってくる。すると、人はレバレッジを高める誘惑に駆られるようになり、多くの場合、リスクが顕在化する一歩手前で行動を起こしてしまう。

 

サイクルに注意を向ける

・原則①:ほとんどの物事にはサイクルがあることがやがて判明する

・原則②:利益や損失を生み出す大きな機会は、周りの者が原則①を忘れたときに生じることがある

 

・金融の世界では、低利の資金を用意すれば、彼らはしばしば無節操に借り、買い、建て、そして悲惨な結果をもたらすのだ。

 

・企業は景気拡大機にバラ色の未来を思い描き、設備や在庫を極端に増やす。やがて景況が軟化すると、この過剰な設備や在庫が重くのしかかる。資本の提供者は好況期に融資姿勢を大幅に緩め、低利の融資を過度に拡大する。そして、景気に暗雲が漂いはじめると、融資姿勢を急激に厳格化する。投資家は好調時の企業を過大に評価し、状況が悪化すると過小評価する。