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千年投資の公理 売られ過ぎの優良企業を買う②

経済的堀の一つ「無形資産」について

 

・ブランド、特許、行政の認可は、市場で独自の地位を確立できる

 

・有名な消費ブランド(あるいは特定のニッチ市場では価値があるとされるブランド)を調べるときは、似たような競合製品よりもプレミアムを上乗せした価格で販売できるか考える。例えば、ソニーのDVDはソニーという名前がついているから購入するのではなく、機能や価格をライバル企業と比較し購入している。ティファニーのように、ブランドの力だけで同じ製品を同業他社よりも高く売れるならば、そのブランドは経済的に手強い堀を構成している可能性が高い。

 

・特許ついては、分散されたポートフォリオの刷新を重ねてきた実績がある企業を経済的掘といっている。たった一つの特許製品に将来を委ね、高すぎるリターン予想を約束する企業は多いが、これらは本当に予想で終わることが多い。

 

・行政の許可についての筆者のお気に入りは、ゴミ処理業者や砂利メーカなどの必要だが自分の近所には来てほしくない企業である。ただし、行政の許可があっても高いROCに繋がらないなら価値はない。なお、規制関連の堀のなかでは、変化する可能性がある大きな一つだけの認可よりも、小規模の認可を集めたものがより望ましい。