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マーケットの魔術師 米トップトレーダーが語る成功の秘訣 〜リチャード・デニス

マーケットの魔術師」は米トップトレーダーがいかにして成功したかをインタビュー形式で答えるものである。1987年に発行された本であるが、マーケットを動かすのは人間の心理であり、人間の心理(恐怖や強欲などといった根本的な感情)は不変なため、今でも重要な情報ばかりである。
リチャード・デニスは先物市場で名を馳せた人物であり、400ドルを数十億ドルにしたとされる。「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」でも有名。

 

以下、特記事項

Q:初めの頃のトレードの成功が足を引っ張ると思うか。

A:アヒルの子どもように、起こったことの記憶が焼き付いている人がいる。最初の大きな利益を買いでとったか売りでとったかが影響する。年中強気であったり弱気であったりする傾向があり、それは大変良くないこと。一方が良いというのは自己満足以外何者でもない。

 

・実績が出る前に大きな賭けをするのだったら、それは疑う余地もなく上手くいかない。

 

・金曜日に非常に強く引けるという特別なパターンは、翌週の動きを示唆する指標として少し役に立つ。安く引けた場合はロングをもたないようにし、高く引けたらショートをもたないようにすることが大切。

 

・こっぴどくやられている時は撤退するべきだ。

 

・損を取り返そうとか、損を取り返すためにサイズを2倍にしようとすることはやらない。また、一定金額以上損をすると、自分の判断に影響するため、次のトレード前みある程度時間を空けなくてはいけない。

 

・物事がうまくいっていない時には、頑張ったり、無理したりしないこと。損を最小におさえて、短期間で大儲けできる数少ないチャンスのために資金を留保するように努めるべき。最善でないトレードに自らの資金を捨てるようなことをしていたら資金がもたない。そのような行動をしていると、最前のポジションがとれるまでに衰弱し、資金自体はほかのトレードによって減っているからあまり大きく張れなくなっている。自身の利益の95%はトレードのわずか5%からもたらされたもの。

 

・自らのトレードルールを公表してもできる人は少ない。一貫性と自己規律がない。ほとんど誰でも80%はできるが、彼らができないのはどんな悪い状況でも自信をもってトレードルールに従い続けること。

 

・トレードは長い目で見えれば運の要素はゼロ。