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株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵④

知恵109. 一般大衆が株にのめり込むと、投機ブームは一気に広がる。右肩上がりの株価を見た人々が、自分も濡れ手で泡を掴みたいと、お手軽な儲け話に殺到してくれうのだ。大規模な投機ブームはおよそ30年ごとに、新たなテクノロジーの到来とともに発生する。

 

知恵110. 私は株式市場で儲けようとしたことはない。株を買う時は、翌日に市場が閉鎖されて5年後まで再開されない、という自体も想定している。

 株を5年間保有すると決めて仕舞えば、1-4年のスパンで市場が何を思い描こうと、全く影響を受けずにすむ。市場が重要となるのは、実際に株を売る一瞬だけなのである。

 

知恵111. 株式市場は見逃し3振がない野球の試合に似ている。すべての球をスイングする必要はない。狙い球がくるまでいうらでもストライクを見逃すことができるのだ。しかし、資産マネージャーであれば話は違ってくる。観客席のファンから「スイングしろよ、怠け者!」とひっきりなしにどやされるからだ。

 ファンド運用者は業務の性質上、3-6ヶ月結果の出そうな銘柄を選び、短期間で株価が上がることに賭けるしかないため、ビジネスの長期的経済性の優劣よりも、株価が乱高下しやすいかどうかと言う点が重視される。

 

知恵112. 我々が歴史から学ぶべきなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ。

 強気相場の中で良く見られるように、会社の長期的成長と比較して株価が突出し過ぎた場合、期待感の風向きがほんの少し変わっただけでも、株価の大暴落に結びつく可能性がある。そして、一旦値崩れが起こってしまえば、高値で買った投資家たちはすっからかんになる。これは今までに何度も繰り返されてきた歴史だが、人々がここから教訓を学び取る気配はない。

 

知恵114. 優良企業が異常な環境下に置かれ、株価の鑑定ミスが引き起こされた時、すばらしい投資機会が訪れる。

 時々優良企業が修正可能なミスを犯し、株価の大きな値崩れを招く(ただし、影響は短期間にとどまる)。

 ウォーレンは一過性かつ修正可能なミスで、優良ビジネスの長期的経済性が損なわれていない場合は倒産瀬戸際の企業の株を買った。近視眼的な株式市場はミスという表層だけに目を奪われ、真相の長期的経済性を見極められない。