株で1億円のキャピタルゲインを

株で勝つための銘柄分析、本の要約をブログにしています。

マーケットの魔術師 米トップトレーダーが語る成功の秘訣 〜ウイリアム・オニール

・[CANSLIM]という儲かる株を抽出するモデルを分析結果により作成した。

 

・C: Current earmings per share: 四半期の一株当たり利益(EPS)。高成績をおさめた株は、大きな動きを始める時の四半期利益が前年同期比で平均70%増加していた。良い株は株価が急騰する前に利益が急増するのだとすれば、並の利益しか上げられない株は買うべきではない。よって、四半期の一株当たりの利益が前年同期比で20%〜50%増加していること。

 

・A:annual earing per shre:当期の一株当たり利益(EPS):好成績をおさめた株は大きな動きを始める時に、過去5年間のEPSの伸び率は平均24%だった。

 

・N:something new:何か新しいもの:新製品、新サービスのほか、新しい経営、業界の変化、新高値。

 

S: shares outstanding:発行済み株式数:中央値は460万株。多くの期間投資家は大型株しか買えないというハンディを負っている。これにより、自動的に高成長株のいくつかを排除することになる。

 

L:leader and laggarol:先導株と出遅れ株:急騰直前のレラティブ・ストレングス(RS)は平均で87だった。RS80とは、過去1年間では他の全銘柄を80%上回って上昇したことを意味する。つまり、銘柄選択のもう一つの基本ルールは先導株を探す、すなわちRS80以上を探すこと。

 

I: institutional sponsorship:機関投資家の持株比率:機関投資家が株主であることが必要だが、極端に高いのは困る。なぜなら、彼らは会社や相場が悪くなった時に大きな売り手に回るため。

 

M:market:市場:75%は明らかに市場平均と同じ方向に動く。したがって、日々の株価や出来高から相場が天井を打っていないかどうかを知る必要がある。

 

・CANSLIM公式に合う銘柄は市場全体の2%以下。勝率は6割で突出したのは、その内1-2割

底値にあるときには買わず、新高値を待つ。ただし、ストップロスは7%に設定する(ここぞというときに買えばストップにならないが)

 

・底値より既に10%以上高くなっている銘柄は買わないようにしている

 

・市場平均が天井を打つ場合、平均株価が新高値に達するが出来高を伴わない場合か、数日間出来高が急増しているにもかかわらず、引値ベースではほとんど指数が上がらない場合が挙げられる。平均株価以外では、強気相場をリードしてきた先導株が急落した時。これは天井を打ったという明らかなサイン。公定歩合を2,3回あげたら相場はおかしくなる。

 

空売りはプロトレーダ以外勧めない。自身でさえも9回の下げ相場のうち、大きく儲けられたのは2回だけ。空売りをするなら天井で空売りするではなく、相場全体が天井をうったという明らかなサインを確認してから考えるべき。出来高を伴って直近の安値を下振れる。このあとリバウンドがある。このリバウンドが保合い圏まで戻しきれないときが空売りの絶好のタイミング。

 

・銘柄選定プロセスはCANSLIM公式が非常に重要な位置を占めているが、リスク管理も重要な役割を占めている。7%までに抑えるのがルールで、勝率が半分でもよい

 

・「損が出るからその株は売れない」と言う人がいる。株価が買値より既に下にあれば、損は既にしている。損を放置しておくというのは多くの投資家が犯す一番深刻な間違い。

 

・いずれ株価が戻るのではと思い続けるのは間違いで、特に過去の含み益は忘れるべき。

 

・目標は株で相応の利益をあげることなのだから、自分が売り抜けた後株価が続伸しても狼狽してはいけない。

 

PERと急騰株には低い相関しかなかった。また、配当やRSIも相関性がない。

 

分散投資は無知をヘッジするようなもの。2,3の銘柄を保有して、それらについては何でも知っているという方がよっぽど良い。1000万円以上でも6,7銘柄が限度。

 

・個別銘柄でも出来高は重要。株価が新高値圏に突入するときには、少なくても直前数ヶ月の1日平均出来高を50%上回るはず。逆に、株価が上昇のあと保合いに入ると、出来高が目に見えて減るはず。

 

・投資家が最も犯しやすい間違いは、

1.汗水たらして稼いだ金をリスクにさらすのに、自分自身で確かめて知っていることよりも、他人の言ったことにかけている。たとえ情報が正しくても、多くの場合株価は反対に下がる。

2.投資家は損の出ているものを売るよりも先に、前に利益の出ているものを売ってしまう。

3.売買注文に指値をしたがり、成り行き注文はほとんど使わない。これは下手なやり方。100株で数十円に拘るよりも重要な大きな動きに目を向けるべき。結局は、指値をして相場に乗り損ねたり、損切りが遅れたりする。