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株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド③

S&P500指数について

・1957-2006年の過去50年において、ヘルスケアや生活必需品、エネルギーがS&P500指数より上であった。一方で、急成長を遂げた情報技術と金融はわずかな利回りしかもたらさなかった。

・最高の価値は、投資家に無視され、ファンダメンタルズの割には株価が安くなっている停滞気味のセクターの中に見つかることが多い。

・最も高い利回りを生み出した企業の多くが、いまだに50年前と同じブランドを提供し続けていることには注目に値する。(ケチャップ、ガム、コーラなど)

 

株式投資の見通し

・1945年以降、株式購入時の投資金額を回収するの最も長い期間が必要だったのは、2000年8月から2006年4月までの5年8ヶ月だった(配当を再投資した場合)。

1871年から2006年までの米国全体の平均PERは14.45だった。株式益利回りは14.45分の1=6.8%であり、1871年-2006年の実質利回り6.7%とほぼ一致する。ITバブルではPER45を超えていたが、通常はPER10-20の間で推移している。

→米国は現在PER20を超えており、割高である。

・過去5年間のPERが5倍未満であれば、次の5年間の利回りは非常に高くなっている(利回り30%)。一方、PERが30倍を超えると、次の5年間はマイナス利回り。大まかに言えば、今後5年間の利回りの4分の1は、過去5年間のPERによって説明できる。

 

経済成長の影響と高齢化

・1900-2006年の各国株式市場の長期利回りと実質GDP成長率の関係を調査した。その結果、負の相関があった。つまり、経済成長率が高い国ほど、株式利回りが低くなっている。これは経済成長によって、利益と配当の総額を増加させるが、必ずしも1株当たりの利益や配当を増加させるわけではないからである。経済成長には設備投資が必要で、負債の増額か新株発行が必要になる。よって、金利負担の増加や利益の希薄化は1株あたりの利益の成長を減速させることになる。